通夜・葬儀
日蓮聖人は、師である道善房が亡くなった時、自分が今までの生涯で積んできた一切の功徳を回して、道善房の追善菩提に資しようとされました。また法華経の功徳により母親を餓鬼道より救ったとも言われています。
私たち生きている者が積んだ善行による功徳を、亡くなられた方へ送り届け、死後の成仏を祈ること、つまり「ご供養」のことを「回向」と言います。
仏教では、お経をあげ、その恩に報いる行為(善行)が、必ず自分自身に良い結果として巡ってくる(回向)と説いています。
私たちが授かる“ご縁”の中で、一番近いのは親やご先祖様です。この世に自分が存在していることへの感謝の気持ちを忘れずに、ご先祖供養を行いたいものです。
輪廻転生の苦しみ仏教の「死後の世界観」は基本的にインド人の考えたものです。古代インド人は現世を、天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄という6つの世界に分類しました。 この6つの世界を「六道」と呼び、全ての世界が苦痛であるとしました。 死後、人は六道のいずれかに再生しそこで苦しみ、また生まれ変わり死に変わりして輪廻転生を続け、苦しみを繰り返す。つまり永遠に苦しみを続けなければならないと考えられていました。 |
苦しみからの解脱そこで仏教では、その苦しみの世界から抜け出すために輪廻転生への執着を断ち切って、六道から完全に脱出することを教えました。六道から脱出することを「解脱(げだつ)」と呼び、解脱した状態を「涅槃(ねはん)」と呼びます。 釈迦は、死後の世界や霊魂の有無など経験も論証も不可能な問題を「無記(むき)」として退け、それらの問題を考えることよりも、人の生きるべき真実の道を明らかにすべきであると教えました。 ご先祖様へのご供養を通し、今を生きる私たちが何をするべきか、どう生きてゆくべきかを一度考えてみてはいかがでしょうか。 法得寺は皆様のご葬儀、ご法要のお手伝いをさせていただきたいと考えております。 どうぞ、お気軽にご相談ください。 |
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