あなたにも潜む三つの毒
仏教では、日々の生活の中で誰もが染まってしまいそうになる「三つの毒」こそが、諸悪・苦しみの根源とされています。心がイライラ・ザワザワするとき、自らの心に問いかけてください。
貧 | 貧欲(とんよく)ともいいます。 必要以上に果てしなくむさぼるように求めてしまう心です。 |
瞋 | 瞋恚(しんに)ともいいます。 怒りのこころ。わめき怒り散らしても決してよい結果はえられません。 |
癡 | 愚癡(ぐち)、愚痴ること。 真理に対する「無知」の心でもあります。 |
修行(しゅぎょう)とは、人間にある欲望から解放され、生きていることが楽になるよう追求する事を言います。
幾つかをご紹介させて頂きますので、その中の出来る事からやってみましょう
仏教では、日々の生活の中で誰もが染まってしまいそうになる「三つの毒」こそが、諸悪・苦しみの根源とされています。心がイライラ・ザワザワするとき、自らの心に問いかけてください。
貧 | 貧欲(とんよく)ともいいます。 必要以上に果てしなくむさぼるように求めてしまう心です。 |
瞋 | 瞋恚(しんに)ともいいます。 怒りのこころ。わめき怒り散らしても決してよい結果はえられません。 |
癡 | 愚癡(ぐち)、愚痴ること。 真理に対する「無知」の心でもあります。 |
こ悟りの世界に到ることです。仏様の境涯に少しでも近づくための六つの修行をいいます。日々の生活の中で「六波羅蜜」をしませんか?
布 施 | 布施(ふせ)…見返りを求めないで、施しをさせていただくこと。 布施行は金銭や物質だけではなく、心や身をもって施すことも布施です。 檀那(だんな)波羅蜜ともいいます。 「だんなさん」という言葉はここからきています。 |
持 戒 | 持戒(じかい)…「戒」と「律」を守ること。 何が正しいかを見極め、高い道徳心を持って生きること。 尸羅(しら)波羅蜜ともいいます。 |
智 慧 | 智慧(ちえ)…生きとし生きるすべてのものは、仏さまより智慧を頂いて、この世に生をうけております。
ちっぽけな生き物、無駄にも見える雑草、たとえ無機質な物質にも、心を配る価値があるかもしれません。 般若(はんにゃ)波羅蜜ともいいます。 |
忍 辱 | 忍辱(にんにく)…忍耐強く生きること。 たとえ苦難にあっても耐え忍ぶこと。闡提(せんだい)波羅蜜ともいいます。 |
禅 定 | 禅定(だんじょう)…冷静な気持ちになって、自分を振り返って見つめます。禅那(ぜんな)波羅蜜ともいいます。 |
精 進 | 精進(しょうじん)…不断の努力のこと。我々の人生は限りがあります。 ひとときも無駄にすることなく日々、誠心誠意尽くすことです。 毘梨耶(びりや)波羅蜜ともいいます。 |
六波羅蜜は、何か難しい修行なの?と思いがちですが、決して辛い思いに耐え抜いていくことだけが修行ではありません。
宮沢賢治の死後、彼のトランクの中から手帳が出てきました。その中に「アメニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」という詩が書かれていました。その最後にはお題目の南無妙法蓮華経が書かれていました。
この詩の内容は、修行の教え「六波羅蜜」に感化され、一歩でも仏さまの境涯に近づこうとしていたと伺えます。もちろん科学技術も医学も発展した日本で、このようにしましょう!と言っているわけではありません。
詩の中に流れる仏教的寛容は、現在でも人々の心を魅了しています。
「雨にも負けず」宮沢賢治
雨にも負けず 風にも負けず |